脳の働きというものは、年齢ごとにどんどんと可動範囲が狭くなっていくものであると言えるでしょう。近年、高齢ドライバーによる事故と共に話題となっている「認知機能」チェックというのは、この可動範囲を査定するものであると言えるでしょう。

高齢になるという現象は、誰にでも起こることであり、脳の働きが鈍くなるうえ、若い頃に比べて体の反応というのもゆっくりしたものになっていく現象であると言えるでしょう。しかし、だからといって運転をすぐに諦めてしまえば、機能の低下は加速してしまう可能性が高いと言えるでしょう。

「認知機能」というのは鍛えれば回復の期待を持てたり、回復まで行かなくても、低下を防ぐといったことは可能であると言えるでしょう。体力的な問題も、この検定には含まれているようで、これは、歩行者の飛び出しなど「思わぬ出来事」に対応する瞬発力といったものが必要不可欠という理由からでしょう。

自動車学校で運転免許を取得した際、また、若い頃に運転免許取得の機会を逃してしまい、働きながら合宿免許などを利用して運転免許を取得したといった方も、その当時から年齢を重ねている事実はみんな同じです。高齢になって慌てて機能を鍛えるより、日々の心がけで鍛えられていく項目もあるでしょう。毎日のことでなんとなく慣れてしまった動作というものにもう一度目を向け、高齢ドライバーでない人も、同じように安全運転に対しての意識というものを高めていく必要のある時代となってきているのかもしれません。近年、技術の向上により、事故を起こしにくい車というのが開発されていますが、このような機能にばかり頼っていては、運転者自身の機能が低下していってしまうのではないでしょうか。